二人はホテルの部屋に入る。不思議な事に夫の事は全く考えなかった。ひとりの女としての感情。服の上からでも体温が伝わってくるような熱い抱擁に、年甲斐も無く照れてしまう。一度唇を重ねると、募る想いが溢れ出んばかりに濃厚な口づけへと変わっていく。気が付くと、彼のネクタイで両手が身体の後ろで拘束されている。身体の自由を奪われ、身体が熱くなっていくのが分かる。「き、気持ちイィ・・・」口唇から甘い吐息が零れていく。服の上から身体を弄られただけだというのに、淳子のショーツには愛液が染みていた。